JR総研 保守簡単な踏切舗装版開発
長尺コンクリートブロック使用 荷重分散 不等沈下も最小化
鉄道と道路が交差する踏切は、車が頻繁に通貨することなどから軌道に狂いが生じやすく保守もしにくい場所だが、JR総研は低コストでしかも保守が簡単な「長尺コンクリートブロック踏切板」の開発に成功した。
コスト、連接式の6割

JR総研が開発した新タイプの踏切
踏切は事故防止の観点から常に良好な路面状態を維持することが求められ、しかも軌道狂いが発生しやすいため入念な保守が求められているが、その構造は昔ながらの「敷板踏切」が大半を占める。
これは、踏切部分の線路のまくらぎに、レールを挟む形で木製の渡り板(敷板)を、また、レールとレールの間(線間)にガードレールを、いずれも犬釘固定する簡単な構造。
このタイプでは道路の荷重が分散されず常に、特定の二本のまくらぎにかかってしまい、踏切の前後で軌道が不等沈下しやすく、頻繁に手入れをしないと列車の乗り心地に影響がでる。敷板やガードレールの取り付けは、すべて手作業で行わなければならず、手間と時間がかかっているのが実情。
しかも、前後がコンクリート製のPCまくらぎ区間でも、踏切部分は、木まくらぎしか使えない。
今回、JR総研がJR東日本からの要請テーマとして研究に取り組み、開発したのは、踏切板に長尺コンクリートブロックを使う構造。踏切部分のまくらぎをPCまくらぎとし、これにコンクリートブロックをボルトで固定する。長さ4mのブロックに場合、4本のボルトで足りる。まくらぎとブロックに間にはゴムパットを挟むことにより、道路荷重を踏切部分のまくらぎ全体に分散させて不等沈下を最小限に抑えられる。
線路保守作業の際には、ボルトを緩め、道路からクレーンでつり上げる。取り外しと取り付けに要する時間時間はいずれにも30分程度で済むため、通常の区間に比べ1時間程度余分に確保しておけば、大型の保線機械の使用も可能。
JRでは、これまで鉄道、道路とも交通量が多い幹線の踏切などには、省力化に優れた連接軌道方式を採用してきたが、難点は施工コストが高いこと。これに対し長尺コンクリートブロックは連接軌道方式の60%程度のこすとで済む。現在JR東日本青梅線などに敷設、追跡調査をしており、良好な結果を得ている。